とぴやまのブログ(アーカイブ)

元はてなダイアリー

昨日の続き

http://www.nri.co.jp/news/2004/040824.html
マニア消費者層はアニメ・コミックなど主要5分野で2,900億円市場 〜「オタク層」の市場規模推計と実態に関する調査〜 2004年8月24日 株式会社野村総合研究所

昨日の続きで、今日思ったことを描いてみた。

  • 金額ベースで全体のうちの11%だそうだが、1ヶ月1万円程度の市場なら、とても「マニア向け」市場と呼べるものではない。「マニア市場」とはもっと高額であるだろう。このレポートの「組立PC・リッチ」のような、あるいはその上を行くような存在であるはずだ。それが、一人あたりの単価が下がったということは、ここでは「マニア」として定義されているものの、その中では比較的ライトな層(ミドルユーザと呼ぶのだろうか?)が増えたということだろうか? ライトユーザ層によって市場として成立することになったのだろう。
  • よく知らない人が儲かるからという理由で参入するという文脈より、作りたい人がお金を集める際に出資者を騙すのに利用できるハッタリとして使うべき。前者はこれまでに散々やられているはず。バブル景気のときじゃあるまいし。
  • 「量が質を呼ぶ」(アニメに限っては、作画スタッフの絶対量の少なさから、これは当てはまらないようだが)作りたい・やりたいと思う人が、実際に作る機会が増えることで練度が増し、クオリティが高まるということだってあるはず。勿論、練度の低い人、能力の低い状態の人が生産する可能性が増えるので、クオリティの低いものが世に出てくる量は増えるが、同様に質の高いものも増えるはず。(しかし確率として見ると、無作為に手に取ったものが低いものを取る確率が増えるかもしれない)
  • しかし、量が増えることでより一層「フィルタリング」が重要になってくるだろう。善し悪しを判断する口コミや評判。自分で確かめないと気が済まない人にはますます辛くなるが…
  • アニメに限って言えば完全に飽和状態。お金が作画スタッフに廻ってくれることを期待し、画以外の部分のスタッフには練度を増していって欲しいと期待する。
  • コア層とライト・ミドルユーザ層との間で軋轢をつくるのは無しにしたいなぁというのは個人的感想。