とぴやまのブログ(アーカイブ)

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残す技術、消す技術

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0924/config019.htm
山田祥平のRe:config.sys 第19回 サウスブリッジのたもとで
これの最後の項、「あったことをなかったことに」が面白い。デジタル化したデータは劣化せずいつまでも保存することが出来るようになったのと同時に、デジタル化によって簡単に消すことが出来るようになったのだ。

人間には忘れる能力がある。忘れることを新陳代謝と同一視するなら、このようにデータを消すことは重要だろう。消すという行為が意図的だから良くないとすることは出来ない。人が忘れるということは充分に選択的で意図的なことだ。

私は残す派だ。他人にとってはどうでも良いデータかもしれないし、次に参照する機会はないかもしれない。でも自分にとっては、保存しておくデータは自分の歴史を表すものだから。
自分は忘れるかもしれないが、ストレージが覚えてくれる。アーカイバと検索ツールがそのデータを管理してくれる。管理するのを簡単にすればするほど、人間は覚えなくなる。