とぴやまのブログ(アーカイブ)

元はてなダイアリー

WPC EXPO 改め WILLCOM 祭り 2005

会社休んで WPC EXPO 2005 行ってきた。名称改め WILLCOM 祭り 2005 って位、WILLCOMブースだけが賑わっていた。

ニュース読んでいると「今年は閑散としている」という感想が見受けられたけれども、それは本当だった…。 3週間前の CEATEC の賑わいとは対照的だ。日本の電器メーカーにとっては PC は旨みが無い上に、家電分野復活だからだろうか? 一同集まって何ヶ月も先の製品を発表する展示会なんて必要無くなってきているからだろうか? 理由は何にしろ、多分このままだと来年も縮小傾向なんだろう。

主役はやっぱりW-ZERO3

今回の WPC EXPO の目玉で唯一の話題を作っている WILLCOMブースは人だかり。4人待ちの列に並んで W-ZERO3 触ってきましたが、電話として見ると…???だが、PocketPCとして良くできている。操作感(もっさり感?)は、PocketPCとしてはごく普通の応答速度なので私は気にならなかった。

このハードの良いところは、前面のボタンが増えている所だろうか。前面にある2つの[−]キー、左側は「戻る」で、右側はコンテキストメニューのボタン(PocketPCだとタップ&ホールドだっけ?)のようだ。電源ボタンは「ESC」(「閉じる」かも)だから、この前面ボタン群だけで何とか操作出来そうなところが素晴らしい。

とはいえ、Windows由来であるが為に無駄に沢山のキーアサインを必要とする GUI だから、タブ切り替え(Ctrl+Tab)も欲しいし、ダイアログだかウィンドウだが区別がつかないので、電源ボタンと左[−]キーのどちらで閉じるのかが分かりにくい所、操作が異なるウィンドウがあるというのが、WindowsCE/PocketPCのポータブルデバイスとしての前から変わらない欠点である。

ちょっと気になったのは、WILLCOMブース展示のもので、landscape状態で、キーボード側の上下左右がportrait状態のままになっていた(上下でスタートメニューの選択が動かせないと思ったら、左右で動いた)。 SHARPブース展示のものは大丈夫だったので、切り替えのタイミングでコケるのか、はたまた中身が異なるのか…?


SHARPブースでは PIEをちょっと動かしただけで固まってしまい、2回もリセットしてもらった。 リセットは、裏面のフタ(バッテリーが隠れている)を開けて押すようだが、WILLCOMロゴの表示される起動画面から、PocketPCのタスク画面に変わるまで、1分間。起動に1分間!

昔のWindowsCEは、リセットから5秒程度で立ち上がったものだが、今のバージョンはこんなにも遅いのか? ブートローダで自己診断プログラム(POST; Power On Self Test とか言われる。起動時にメモリチェックとか、内蔵デバイスがちゃんと動くかどうかチェックするプログラム)を走らせているのだろうか? もし POST だとしたら、毎回やらなくても COLD RESET 時だけとか、電源ボタン押しながらリセットした時だけにするとかさ、もっと速く起動しようよ。 いやいや、裏蓋のボタンが COLD RESET スイッチなのかもしれない。固まったらメモリクリアして再起動させるためにわざとやっているのか・・・そう考えた方が自然だな。


何はともあれ、日本語版 Windows Mobile 5.0 で、QWERTYキーボード付き、VGA なんてこれ以外の機種は期待できない以上、独占状態。だがしかし、これが駄目だったら完全に抹消・黒歴史化されそうな位、WindowsCE/PocketPC業界は廃れているから、頑張って欲しい。私は…、なんか熱が冷めてしまった。微妙。


その他気になったところ。

  • Windowsキープレフィックスとするランチャー機能、Win+E, Win+R とかは動かなかったのだが、PocketPCではそういうものだろうか? 登録されていないだけだろうか?(押しにくいけれど無いと困る…)
  • キーボードスライドを何回かやってlandscape/portrait切り替えていると、途中でlandscape固定になって切り替えなくなる…
  • とにかくよく固まる。よくこんなの展示したな。差し引いてでも、とにかく来て・見て・触って貰いたかったんだなぁと思う。
  • コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」は存在して Picsel Viewer だけがリストに入っていた。
  • 軽い。配線が折り曲がる空間が必要なので、スライドギミックを持つが為に仕方ないか?
  • 私にとって、タッチパネルの画面をいちいちペンでつっついて操作するの面倒だから、ひたすらキーをぽちぽち押しまくるのだが、こういうのは少数派なのかと思っていたけど、会場で触っている人を見ると結構見かけたので、安心した。

他のPHS機種

ついでに WILLCOMの普通のPHSも、フルブラウザ機能しか触って来なかったが、見てきた。

PC用の一般的なブラウザの読み込み動作と同じ、通信で読み込んで、描画出来るところまで描画して、また読み込みを待つ動きをして、読み込み完了するまでは中途半端に表示され、かつ、スクロール出来ないor異常に遅いものだから、読み込み時がとてもイライラした。

ページの文字部分・画像以外を全部読み込んでから画面切り替え・描画し、更に画像読み込みを待つ、というようなJavaアプリのブラウザの動作を真似れば、読み込み時のもっさり感は減るはず。

それと、読み込み「中止」ボタンを押しても直ぐに中止しなくて、速く中止して欲しいので連打すると、非通信時は「戻る」の機能になるので、ページを戻されてしまった。連打する方が悪いのだが、「中止」と「戻る」が同じボタンなのはやめた方が良いだろう。

ナンバーポータビリティはまだ先だし、私は FOMAjigブラウザ のままで良いや。

TabletPC 2つ

私の目当てのもうひとつ、富士通の A5サイズ 990g の Tablet PC、FMV-P8210 は、バッテリ搭載&AC電源投入状態で、底面が Let's Note R4 に勝るとも劣らぬ発熱だったが、LCDパネルを180度以上開く事が出来るのが良い。 R4 だと 135度くらいで、寝ながらとか変な体勢で持つにはちょっと不便だ。折り畳んで、LCDを上面に持ってきたときに、スクロール操作出来るような側面ボタンが欲しいところ。R4 買う前だったら迷ったな。

そして、これに対抗するダークホース「flybook」 http://www.flybook-japan.com無線LAN(11b/g)内蔵は当然として、Bluetooth1.2内蔵、TV出力、ポインティングデバイス付き。台湾メーカがこんなマシン作れるのか、すげぇ! 私が知らなかっただけか、お見逸れしました <(__)> 1kg を 200g オーバーしているけどなかなか面白いなこれは。Tablet PC Edition じゃない所とか微妙に妖しい雰囲気がまた良い。

http://ascii24.com/news/i/topi/article/2005/10/26/658756-000.html