PDAではOS闘争をまだやっている
W-ZERO3の登場で、WindowsCEは嫌だとか待ってましたとか、昔PDAが盛んだった2000年の頃のOS闘争が再来って感じだ。
PDAはネイティブコードのアプリケーションをユーザーが作成し使用することが出来る。作成されて配布されるが為に、そのアプリケーションがどのOSで動くかをユーザーが意識し選択しないと行けない。アプリケーションが動作するOSが制限されるので、ユーザーは自分が使うアプリケーションを動かす為にOSを選択しないと行けない。こうしてユーザーはOSの制限を受けていくのだ。
PCの環境でも、Macintosh対Windows、そしてLinux… のOS闘争があるのだが、そんなものを差し置いて、Webブラウザ上でJavaScriptやらFlashがアプリケーションプラットフォームになっている。JavaScriptやFlashによってどのOSにも関わらず、ブラウザ上で同じようにアプリケーション(Webサービス)を使用することが出来る。PCをネットにしか使わない人にとってみれば(ファイル共有ソフトはOS依存だが)ブラウザがちゃんと動けばOSなんて何でも良い時代なのだ。
PDAの間を挟んで PCの反対側に位置する携帯電話だが、こちらもユーザーが勝手に作成できるアプリケーションプラットフォームはJavaにFlash*1で、OSに依存しない技術である。
そう、PDAでは未だにOS闘争をやっているのだ。Palm対WindowsCE、そしてザウルスというOS闘争が行われていた状況はPDAが盛んだった2000の頃ではPCでも同様だった。しかし、ここ数年の間にPCではWeb上に舞台が移った。携帯にユーザー配布可能アプリケーション・iアプリのプラットフォームとしてJavaが採用されたのが2001年。PCと携帯の両端からは、「古すぎwww」「まだやってるよwww」という嘲笑をPDAは買うのだろうか。
とはいえ、PCは持ち運ぶには重過ぎ・高過ぎで、携帯ではデータを入れるには不便である。携帯にminiSDカードを搭載出来るようになったおかげでメールや画像データを大量に持ち歩くことが出来るようになったが、PCやWeb環境での検索によるデータ管理の味を知ってしまった我々には、文書内検索すらおぼつかない携帯のファイル管理機能では、とてもじゃないけど大量のデータを持ち運んでやろうとは思えない。
画像に関しては、iPodに任せよう的な流れなのかもしれないが、テキストデータを持ち歩くには今のところはWeb・どっかのblogに書いておくことだろうか。だけど圏外にいると無力化するし、あんまり個人的なデータをプライベートモードにしてあったとしてもネット上に置きたくないんだがね。
電子辞書あたりが一番近そうな気がする。自作のテキストデータでも辞書と連携出来れば更に便利になりそうだし。……で、これが簡単に出来て持ち運びも楽なのはPDAっすよ〜、って話になってループする……