とぴやまのブログ(アーカイブ)

元はてなダイアリー

オタキング敗北宣言

(敗北じゃなくて「ステージの真ん中に白いマイクを置いて去った」らしい。追記参照)


オタキングこと岡田斗司夫氏が自ら「オタク is Dead」と語ったそうだ。
http://d.hatena.ne.jp/kasindou/20060524#p1


しかしそれは10年前、自らオタキングと称した時に、既に分かっていたことだったのではないだろうか? と私は思う。

10年前において既に、所謂「オタク市場」が確立しつつあり、消費され拡大し、細分化・先鋭化・蛸壺化していたのだ。世代間ギャップが大きくなり、断絶するであろう萌芽が既にあった。多くのジャンルが通過していった、「いつか来た道」だった。

しかしそれに敢然と立ち向かったのが岡田斗司夫氏なのだろう。自らオタキングと称して、自ら信ずる「オタク」を広めるため、彼は立ちあがったのだろう。


しかし彼はそれに敗れた。「オタク is Dead」は彼の敗北宣言だろう。


2006/05/28 追記:本人のブログのコメントで

問題の本質は「共通文化への忠誠心を含む、同族意識の淡泊化」なんだけどね。

インディアンや在日韓国人の例を出して説明したんだけど、そのところをレポートした人がほとんどいないのが残念。
でも、あの部分こそが「なぜオタクが死んだ、といえるのか」のキモのはずだよ。

と言いたいことがきちんと伝送しなかったと言っている。あー、行きたかったなぁ。

と思ったら、書籍化の噂がっ

夏コミで同人誌として出すので、興味ある人は読んでください。

当日の内容は書籍化の予定ですので、いましばらく、お待ち下さい。

書籍化するって、商業誌なの? 同人誌なの? 両方?



2006/05/28;更に追記
当日のまとめテキスト(画像でだけど)が上がっている! ネ申!!!

http://f.hatena.ne.jp/zozo_mix/20060528004221

だから「オタキング」はもういない。
淋しいけど、それは嬉しいことなんだ
もう、オタクに「代弁者」はいらないんだ、やっと

オタクであることは楽しいとも正しいとも、もう誰も言ってくれない

こりゃ卑怯だ!
「私の役目は終わった。私は去らなければならない。これから君たちは、ひとりで生きて行かなくちゃいけないんだ。」 なんて最終回の別れみたいな文脈じゃあ、そりゃ泣くしかないってぇの! ひとりで盛り上がってんじゃねーよ!


「自ら省みて直くんば千万人とも吾れ往かん」(孟子?)という言葉を高校の先生が何度も言ってたのを思い出した。一千万人と対峙するには相当に考えないと行けない。大変。
でも、「自ら省みて直くん」だ考えは、果たして自分ひとりだけしか分からないものだろうか?

よっぽどの変人でない限り、いや変人でも日本に1億2千万人いれば、誰か他にもいそうだ。人間考えること、1億人もいれば誰か同じように考える奴が必ずいる。人間そんなに突飛なことは思いつかない。共感してくれる人が必ずいる。

一千万人と対峙するのは、自分ひとりじゃないって。 自分が良いと思ったことを他の誰かもきっと感じてくれるさ・・・ そう言いたかったのだろうか。