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iPhone+ホワイトプランなら「iPod」として売れる

http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=MMITfa001010062008
iPhone 3Gホワイトプランにするつもり」・ソフトバンク孫社長モバイル-最新ニュース:IT-PLUS


ホワイトプランだけだとデータ通信は使えない。しかし、それを利用して、iPod touch として売ればいいのだ。つまり、

iPodが月額2000円で買えます!」

割賦なら、店頭0円・月額2000円(ホワイトプラン980円+299ドルの新スーパーボーナス26回払い)だ。


これは、安い!(ように見える!)


データ通信に関しては、そもそも携帯電話キャリアにとっては、定額制で上限設定されているために、上限を突破して使おうとするユーザーが増えれば増えるほど儲けが出ないシロモノである。しかもHDSPAや今後の3.9Gなど、高速化によって、更に帯域を食いつぶすバケモノと化すのだ。

では、ユーザーにはどうやってデータ通信させるか? 無線LANだ。データ通信は無線LANでやらせればいいのだ。無線LANの先は、Yahoo!ADSLかもしれないし、NTTの光かもしれない。自社の3Gネットワークが使われなければ何処でもいい。データ通信などという割に合わない仕事は土管屋に任せてしまえばいい。多くの家では既に有線のネット回線は持っているので、それを使わせればいい。

データ通信は使えなくても、通話にはホワイトプランが適用されるので、「ソフトバンク同士1〜21時の間通話無料」あるいは「待受専用」としての最低限の通話機能を持った iPod ということになる。通話機能は「付加価値」として売るのだ。

更に、ホワイト学割だったら「月額1000円強」である。しかもデータ通信が使えないので、今恐れられている、学校裏サイトや出会い系サイトに繋ぐこともない。通話とGPSだけの携帯がこんなに早く登場してくれるのだ! どうしてもネットに繋ぎたければ、パパにお願いして家にいる時だけ無線LANに繋いで貰うしかない。家のネットワークを使わせるので、監視するのはパパと土管屋の仕事だ。

こうやって売っていけば、ソフトバンクにとっては、データ通信を使わない3Gネットワークに負担の少ないユーザーが増えていくので、願ったり叶ったりだ。

無線LANだけでは不満で、上限9800円の「PCサイトダイレクト」プランも不満だという人は、SIMロック解除の改造をしてE-Mobileの回線を使えばいいのである。ソフトバンク自身はiPhoneAppleからありがたく頂戴してくるだけなので、中身のクラックに対する権限なんて一切無い。SIMロック解除されても何も出来ず、無視するしかない。そもそもSIMロック解除されようがされまいが、どうせデータ通信は使われること無いし、ホワイトプランの月額980円は懐に入ってくることに変わりはないから、知ったこっちゃない。


…と思ったけど、2G-iPhoneではAppleがキャリアから上前もぶんどるシステムだったので、上記のようなキャリアに基本料以外が入ってこない使わせ方を、Appleが3G-iPhoneに対して認めるかどうかにかかってくるのか…

携帯電話業界を騒がす黒船襲来とか言われているみたいけど、2G-iPhoneのときのやり方じゃあ、キャリアとメーカーの上下関係が入れ替わっただけで、キャリアとメーカーの結びつきは、ユーザーから見たら変わらないじゃん。ユーザーの立場は変わらないじゃん。

SIMロックフリーで売ってくれよ。