とぴやまのブログ(アーカイブ)

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落書きは消しに行かせるべき

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080702k0000m040123000c.html
落書き:伊紙「あり得ない」 日本の厳罰処分に


こうやって厳しく処罰することで、世界一歓迎される観光客は作られていくのです…、というのは半分冗談ですが。

落書きが発覚した彼らは、身元が分かるように書いてしまったが為に処罰されてしまった。身元が分からないように書いた人は処罰を免れた訳だ。どちらにしろ悪いことであることには変わりないのだが、コソコソとやったものが罰せられず、堂々とやったものが罰せられる、というかたちになってしまった。悪いことはコソコソやろう、ということを暗に助長してしまっている。


ここは堂々と落書きをした彼らの愚直さに報いるため、堂々と借りを返しに行って欲しいと思う。現地に行って、沢山の落書きの消去と、その作業期間の落書き防止の見張りを買って出るのだ。

落書きされたフィレンツェの大聖堂に対して借りを返すことが出来る。自分たち以外の落書きも消して、更に予防しようとするのだから、倍返しである。それでこそ「世界一歓迎される観光客」である。(きっかけは悪いが、結果としてボランティア活動になるので、大学の宣伝活動になるのだから旅費は大学が持つべきだ。)

そして日本国内からの抗議に対しても、悪いことをしたけれども反省して修復した、という「禊ぎ」になるので、手打ちに出来る。日本を離れてイタリアにいれば、メディア・スクラムを追い払うことも出来る。(本人じゃなくて家族に取材攻勢が向かうだけかもしれないし、イタリアで取材攻勢を受けるかも知れないが…)


以上は半分冗談なので、これが良い解決方法であるかどうかは自信は無いのだが、少なくとも野球部監督解任という厳しすぎる処罰よりはマシだと思う。

緩い処罰をすると、対応が甘いという批判を恐れて、強めに処罰するようになってしまう。そうやって懲罰がどんどん厳しくなっていく。そうして処罰が過剰になっていくであろう未来が怖い。

やみくもに処罰するのではなく、悪い方向に進まないように、可能であれば少しでも良い方向に進めるような処罰を行うべきだと思う。



2008/07/11 追記:短大生は学長さんと一緒に直に謝罪に行ったんですね。話がまとまって良かったと思います。(銘板は別のかたちで残してもらうとして、その場の落書きは何としても消すべきです。)
http://www.asahi.com/national/update/0710/NGY200807100015.html
asahi.com朝日新聞社):「落書き跡に銘板で校名残したい」伊の大聖堂が申し出 - 社会